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未完成なワルツ
第4章 ◎一生のお願い
私はこのために……
ていうか'二宮'ってあの二宮くんのかな?
これ絶対売れるよ。(笑)
なんて思いながら部屋を出ようとしたその時、
ある物を踏んづけてしまった。
「これ……」
それは真っ白な画用紙に描かれた、
幼いときのある作品
雅紀と私で書いた'結婚式の絵'
黄色い袋を取ったときに落ちたのかな?
「…………もう叶わなくなっちゃったね」
絵のなかで嬉しそうに笑う私と雅紀は、
仲良く手を繋いで幸せそう。
思い描いてた未来はちょっと違ったみたい
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