第4章 ◎一生のお願い
ガサガサガサっ
「んっとに……どこにあんのよ」
あの電話から約30分
私は雅紀の実家である隣の家に入り、
今もある懐かしい雅紀の部屋に入った。
最後に入ったのって……
雅紀が入院して、おばさんに頼まれて
雅紀の着替えを持っていったとき以来
それで私が何を探しているかというと……
「黄色い、袋ってどこよ」
そう。雅紀に言われたのは'黄色い袋'
'タンスの中にあるはずだから!'って…
アバウトすぎでしょーよ。
なんて思いながらも懸命に探す私
「あ、これかな?」
手にしたのは奥にグチャっと置いてた黄色い袋
一応、探したんだから……
と思いながら袋の中身を覗いてみた。
それは'二宮'と書かれた、
真っ白なブリーフでした。