第19章 ◎正直者なので-雅紀-side
ガチャンっ!
バタバタバタ!!
ドンッ! 「痛ぇ~!!」
思いっきり転けて、
そしたらエプロン姿のが
逆さまに見えた。
「た、ただ、いま(笑)」
「お、おかえり(笑)」
ゆっくり起き上がって、
靴を脱いでの腕を握った。
「ど、どうした、の?」
「…………、悩みある、の?」
「え?」
「言ってよ。ねぇ、言って?教えて?」
そう言うと少し黙って、
「…………記事」
「え?」
「記事でちゃったでしょ?
………変な噂とかたっちゃってるし」
「……………………ごめん」
わかってたよ。
きっとが気にすることくらい
でも大丈夫な気がしたんだよ。
なんでだろうね。
俺たちなら乗り越えられるだろうって、
そう思えたんだよ。
「、行こ?」
「え?」
「上着、来ておいで」