第18章 ◎噂にはご用心
雅紀の家に入るのはまだ数回
でも二宮さんは何百回も来てるかのように、
お茶の準備をしだした。
なんか……奥さんみたい。(笑)
「あの人の奥さんとかイヤですよ」
「え?!!!」
う、そ……読まれてる。てるよ。
「ふふ……でもあなたはなりたいのかな?」
「え……いや、その……まだそこまでは…」
「そう?あの人は考えてんじゃないの?」
雅紀が?って聞こうとしたら、
二宮さんがリビングにお茶を持ってきた。
「のドレス姿とか……やべぇって
なんかずっと言ってましたけど?ふふ」
「そ、そんな、ことを///」
「んふふ……でも別におかしくないでしょ?
二人とも結構なお年なんですしね」
確かに、二人とも31……だもんね。
なんだか雅紀といると幼いままみたいで…
年なんて忘れてしまってた。
「んーで?なによ、悩みとやらは」
お茶を飲みながら私を見るその目に、
少しドキッとしてしまった。