第2章 動き出した時間
ご飯を食べ終えた後
お母さんと台所で洗い物をしている時
ふと、帰り道セナと話した話を思い出した
『ねえ、お母さん?セナって、泥門高校なんでしょ?』
「そうよ??どうかしたの?」
『私も泥門高校にしようかなーって思って』
「え?貴女…王城に行くって言ってなかった?」
『やっぱりセナと過ごしたいし…出来るなら泥門行きたいなーって』
そんな話をしていると後ろから
「いいんじゃないか?」
そう言ったのはテレビを見ていたお父さんだった
「そうね!セナもすごく喜ぶわよ!!!明日編入手続きしに行くわね!制服も要る事だし!凪も生活用品少しは揃えないといけないでしょ??」
『私も少し学校とか見ておきたいから!一緒に行くね!』
「しかし…父さんは少し心配だな…帰国して早々に一人暮らしなんてな…」
『週一で帰ってくるし!それに!家から近いから大丈夫!自立も兼ねてなんだから!(笑)』
そう言うと少し寂しそうな顔をしたお父さんが
「寂しいが…いずれは嫁に行く身だからな…」なんて言いながらまた、テレビを見はじめた