第9章 宣戦布告?
あれからケルベロス君とグラウンドへ向かうと
「SET!!!!HUT!HUT!」
『…凄っ…』
「走れ!!!糞猿!!!」
「「モンタ止めろー!!!」」
『テレビで見るのと全く迫力違う……』
「ガウッ!!」
『!!!ケルベロス君凄いね!アメフトって!』
「ガウッ!!」
『あ、モンタ君凄いジャンプ力!!!』
「キャーッチ…マーックス!!!!」
しばらくグラウンドで皆を眺めていると
「凪ちゃん?ちょっといいかしら?」
そう言って来たのは
マネージャーの姉崎まもりさんだった
『あ!姉崎さん!何ですか?』
「……単刀直入に言うわね?」
『????はい?』
「いきなり出てきて蛭魔君の専用マネージャーなんて……一体どう言うつもりなの?」
『いや…なりたくてなった訳では無いんですが…』
「…コレだけは覚えておいて…蛭魔は渡さないわよ…マネージャーのポジションもね」
『(もしかして…何か誤解されてる?)はあ…?…あの、何か誤解されてます?』
「蛭魔君を支えて隣に立つのは貴女じゃなくて私だから…よく覚えておいてね?(ニコッ)」
そう、怖い笑顔を見せながら
言い放った姉崎さん
『(怖いなー)勘違いからの…宣戦布告????されたの?』
「ガウッ!!!!」
『姉崎さんって妖一さんの事…もしかしたら彼女さんとか?(ズキッ)????(なんで落ち込むの!私!!!)姉崎さんと仲良くなれると思ったんだけどなー…ね?ケルベロス君…』
「ガウッ????」
そんな事を零しながら
ベンチへと足を運んだ