第1章 Toy Joy【R18】
「ウソでしょ!?
ちょっと……バーナビー……」
「大丈夫ですよ。
プライベートプールです。
どこからも見えないようになってますから。」
私はバーナビーに抱き抱えられて、リビングから続くバルコニーへ運ばれた。
そこには直径10m程の円形プールがある。
地上50階建ての最上階なんだから、そりゃどこからも見えないだろうけど……
それでも全裸で外気に晒されるなんて、このアブノーマル感に鼓動が高鳴る。
「貴女……泳げないって事はないですよね?」
「泳げるわよ!
裸で泳いだ事はないけどね!」
「そう。
じゃあ、安心して……」
「…………え?」
とても愉しそうにニッコリと笑ったバーナビーは
「きゃあああッ!」
いきなり私をプールに向かって放り投げた。
大きな水飛沫を上げてプールに沈んだ私は、慌てて浮上し水面に顔を出す。
そしてプールサイドで屈んだままクスクス笑うバーナビーの所まで泳いで行った。
「酷いコトするのね?」
「ごめんなさい。
でも気持ちイイでしょう?
貴女……とてもキレイです。
マーメイドみたいだ。」
「………じゃあ、王子様には溺れてもらわなくちゃね!」
「うわッ!」
私はバーナビーの腕を掴んでプールの中へ引き摺り込んだ。