• テキストサイズ

【DNH企画】soaking wet【T&B】

第3章 LOSER【R18】


…………可愛い!


バスルームで抱いてくれと強請る『有希さん』が堪らなく可愛いんだ。

そう、それは正しく主人に愛されたいと全力で懐く愛玩犬のようで、こんな姿を見せられたらきっと誰だって骨抜きにされちまう。

初対面の俺ですらがそう思うんだから、バニーがどうしようもなく『有希さん』を可愛がるのは当然だよな。

だって……こうさせたのは……バニーなんだろ?


「ふふ……そう言うと思ってました。
 さっきバスタブのお湯を入れ替えて来ましたから
 ………行きましょうか。」

「うんッ!」

喜んでバニーにしがみ付く『有希さん』

そんな『有希さん』を抱き上げて、バニーはバスルームへ向かう。

まるで俺の存在なんか忘れちまったみてーに。


俺が捨てられた仔犬のように打ち拉がれて俯いていると、バニーは俺の横を通り過ぎる瞬間……

甘く響く声で囁いたんだ。


「愛されたいなら、そう言わないと……
 思ってるだけじゃ、伝わりませんよ。」


それでも固まったまま動けない俺。

俺はどうしたい?

そんなの決まってる。

けどさ……『そんなの』自分の口からなんて言えねーよ。

だって『そんなの』口に出しちまったらさ……俺は……


バニーと『有希さん』が入って行ったバスルームから、バシャバシャと激しい水音が聞こえて来る。

どんな行為が始まったのかなんて、簡単に想像出来るけど

「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッー……」

唐突に響き渡った『有希さん』の絶叫に、俺は弾かれたように動き出した。
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp