第3章 LOSER【R18】
「バニー……コレ……」
「ずっと欲しかった僕の玩具ですよ。
やっと手に入れたんです。
………見たかったんですよね?」
嬉しそうに頬を上気させて微笑むバニーに、俺の背筋が凍る。
「いや……だってコレ……
玩具じゃ…ねーだろ……」
俺の言い種にバニーは少し不遜に眉を顰め、俺の身体を手放すとスタスタとベッドへ向かって歩き出した。
「じゃあ、このコに聞いてみましょうか?」
ベッドに上がったバニーは『ソレ』の口に嵌まってるモノを優しく取り除きながら
「遅くなってしまってゴメンなさい。
ああ……今夜の有希さんも堪らなく可愛いな。」
なんて、グシャグシャになってる顔中にキスを落とす。
「ン゛ッ……ナビ…
バー……ナビィ……」
『有希さん』と呼ばれた『ソレ』が歓喜の表情で何度もバニーの名を呼ぶ掠れた声が俺の鼓膜に膠着くようだ。
「一体、何回イッたんですか?
ココ、もうドロドロですね。」
「ンン゛ッッ……!」
ズルリ…と抜かれてシーツの上に放り出されたバイブは、未だ振動音を響かせながら厭らしく畝っている。
バニーは……もう欠片も俺を見ていない。
唯々『有希さん』だけを見つめて、柔らかく微笑みながら手脚の拘束を解いていた。
「お利口にお留守番出来た有希さんにご褒美を上げなくちゃ。
何が欲しいですか?」
「バーナビーが……欲しいの…」
「それは勿論差し上げますよ。
………何処で欲しい?」
「………バスルームで。」