第3章 LOSER【R18】
全裸……である事も問題だけど、それよりもさ………
その彼女の『状態』に言葉を失う。
正直、かなりの美人だ。
胸はデカくて、ウエストは細くて、肌は白くて……
所謂『イイ女』ってヤツだよな。
けどさ、その口にはボールギャグ…ッつーの?
穴の空いたゴルフボール大の赤い玉を咥えて、それは黒い革紐を使って後頭部でしっかり固定されてる。
手首には鈍く光る頑丈そうな手錠。
曲げた膝の裏には細い鉄棒が通されてて、その両端で膝を括られて……
だから当然脚は閉じられねえ。
そしてその開いた脚の中心に………
厭らしく蠢くバイブがズッポリと埋まってた。
それだって抜けちまわねーように、革紐で出来た下着みたいなのでキッチリと抑え込まれるんだ。
俺は固まったまま、ベッドの上の『ソレ』から目が離せねえ。
『ソレ』もコッチへ視線を向けているけど、きっともう俺の存在なんて認識出来ねーだろう。
涙と鼻水と涎でグッシャグシャな顔して、目は薬物中毒者みたいに虚ろでさ。
もう数え切れねーくらいイッちまったのか……
アソコからもダラダラと液体が流れ出てて、シーツもグッショリ濡れてるのが分かる。
「ンヴ……ヴッ…」
その時、『ソレ』が突然身を捩り始めた。
苦しいのか…と一歩足を踏み出した俺を引き留めるように、背後から俺の身体を柔らかく抱き締めたのは……
「どうですか、虎徹さん?
可愛いでしょう?」
バニーだった。