第2章 愛はどこに【R18】
「ふふ……あまり見ないで……」
「いや、ホント、キレイっすよ……子供産んだなんてウソみたいだ……」
前にケンタが言ってた、身体のキズなんて……1つもなかった。
「虎徹さんも、素敵……」
「いや、そんな……」
まぁ、アラフォーにしちゃあ、かなり頑張ってる方だとは……
「この傷……痛かった……?」
湯船に浸かる俺の肩を、彼女はそっと触ってきた。
「へ?いやっ!そんな、全然っすよ……」
いやホントは死にかけたんっすけどね……
「そう……」
だけど……何故か彼女の目が……
何だか妙な気持ちだ……
彼女は、触れていた手をまたそっと離すと、かけ湯をしてから湯船に足を入れて……
俺の首に手を回してきて向い合わせになり、
足の上に腰を降ろしてきた。
「あんま気持ちのいいもんじゃ、ないっすよね。こんな傷。すんません」
俺がそう言うと知佳さんは、その傷にキスをしてきた。
そして、そのキズを……
ペチャペチャと舐めだした……
「ちょ、ちょっと、知佳さん?」
「この傷は……貴方とずっと一緒にいるのね……」
「へ……?」
「羨ましい……ねぇ……他にもあるの?ケンタが言っていたわ……貴方には傷がたくさんあるって……」
「いや、まぁ……長年、ヒーローなんてやってっから……あちこちに……」
「そう……」
そう言って、また俺の肩を舐めだす知佳さん。
そして知佳さんの手は……見えない所にある俺の傷を探すように、這いだした……
「ん、知佳さん、どーしたんっすか?なんか、くすぐった……」
そう言いながらも、俺のイチモツは艶かしい手つきの知佳さんに反応していく。
だから俺も、くすぐったいながらも、目の前にある裸体に手を伸ばした。