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【DNH企画】soaking wet【T&B】

第2章 愛はどこに【R18】


BEEP!BEEP!BEEP!BEEP!

「あ、すんませんっ!」

俺は急いで席を立つ。
アニエスから事件の報せだ。


「あのっ!これ……お借りします!」
俺は着ていたスウェットを少し引っ張って見せた。

「あ、濡れた服は洗濯しておきます……」

「えっと……じゃあ、今度取りにきます!ケンタにも挨拶してないっすから!」

「はい……待ってます……」

「んじゃ!風呂、ありがとうございました!」

「いえ、あのっ……お気をつけて……」


心配そうに俺の顔を見る知佳さん……
その瞳には見覚えがあった。


そう


ヒーローに成り立ての頃の俺を


見送る友恵の顔だ……




……本当は……俺も思い出していた。



黒い瞳に黒い髪の……この……ケンタの母ちゃん……

知佳さんに……


死んだ妻の……友恵の影を重ねていたんだ……



俺は知佳さんの頬に手をやった……

「大丈夫っすよ!」

そしてニカッと笑うと

「はい」

ニッコリと知佳さんも笑ってくれた。




……



あぁ……




これも……



懐かしい感覚だったんだ…………






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