第2章 愛はどこに【R18】
「へぇ~……ま、そろそろ頭、洗うかっ!のぼせちまう!」
「うん!」
……身体にキズ……帝王切開とか……手術……とか、か?
ま、あんま余計なことは、聞かないでおこう。
それでもやっぱ、小さい子供と風呂なんか入ると……昔を思い出して楽しいんだ、これが!
俺達は、その後はワイワイと楽しく風呂に入った。
風呂から上がると、真新しい下着とスウェットの上下が用意されていた。
「いや、すんませんね、ほんと!」
「下着は買い置きがあったので……少し大きいかも知れませんが……」
「大丈夫です!ありがとうございます!」
「あの……服も全部……棄てて頂いて構わないので……」
「いやっ!そんな、また返しに来ますよ」
「ホントっ!?コテツっ!?また会えるのか!?」
「タイガーだっつーの……ま、いっか」
「ケンタ……お願い……せめて、“さん”くらい付けて……」
「…………」
「あれ?おいっ!?」
ケンタが目を閉じて……ぐったり……
ん?イヤ……
「ね、寝てますね……すいませんっ!!!昼寝なんて、ずっとしてなかったのに……」
「いや、疲れたんっすかね?ははっ」
「たぶん……凄く嬉しかったんだと思います。夫が出て行ってから……ずっと寂しそうだったので……
久しぶりにあんなに楽しそうな顔……」
あ、しまった涙ぐんで……
「えっ……あ、いや!すんません!俺……なんか……」
「ふふ……私も……なんだか、ウキウキしてるみたい……」
「え?そっすか?なんか俺、思い出させちゃって、泣かせちゃったかな……って……」
「やだ、ごめんなさい……そんなこと……
でも、ヒーローの貴方に……少しだけ……
甘えてもいいですか…………」
「えっ……?」
俺の胸の中に……頭を少し預けてきた。
「あの~奥さん……?」
「……知佳です……」
「知佳さん……」
俺は胸に預けられた頭に手を伸ばそうとした……
けど