イケメン戦国~天下人の妹になる気はないか~ 番外編
第2章 大人になった君
検証その①:武将達の呼び名
「雪月ちゃん、ここにいる人達の名前言ってみて?」
「?えーと、兄様、秀吉さん、光秀さん、政宗、家康、三成君、佐助君...あれ?皆、どうしたの?」
「...何だかなぁ」
(今までの呼ばれ方じゃなくてちょっと寂しいなんて言えるかBy秀吉)
「(ついでにやっておこう)じゃぁ、謙信様は?」
「謙信様」
「信玄様は?」
「信玄様」
「幸村」
「幸ちゃん」
「...顕如さん」
「先生」
「...幸村だけ呼ばれ方変わんねぇのか」
検証その②:技の威力
「雪月ちゃん、何かの技使ってみて?」
「?何でもいいの?」
「うん」
「うーんと、じゃあ...雪雪崩!」
どっしゃぁぁぁぁ!
「うわ...」
「これは...」
佐助に指示された雪月は高く挙げた右手を勢いよく振り下ろし、雪雪崩を発生させた。
そして、その技に巻き込まれたのが...
「...前にもあったな、こんなこと」
「...何で俺まで巻き込まれるんだ」
秀吉と政宗である。
「ふむ...どうやら、威力が上がっただけでなく範囲も広くなったようだな...リザードン、お二人を救出してあげて」
「グルゥ」
秀吉と政宗はリザードンの火炎放射によって雪の中から救いだされた。
「ごめんね、秀吉さん、政宗...」
「久しぶりに食らったが、大丈夫だ」
「これくらい、どうってことねぇよ」
「...では、気を取り直して次行ってみましょう」
検証その③:変化したときの姿
「雪月ちゃん、ポケモンの姿になれる?」
「うん」
言うが早いか雪月はポケモンの姿になった。が...
「え...?」
戸惑いの声をあげたのは誰だったか。
佐助も含めた武将達は、6本の尻尾を持つ真っ白な子狐(アローラロコン)を想像していたが、目の前にいたのは...
「コォォォォン」
ロコンの時よりも大きくなった、うっすらと青みがかかった真っ白でしなやかな体躯。色素の薄い水色の瞳。そして身体と同じ色彩の9本の尻尾。
アローラの姿のキュウコンがそこにいたのである。