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【BRM】太陽と鼠【裏】

第11章 改


深夜に電話がかかってきた。
待ちわびていた声に、泣きそうになる。
「会いたいです…」
『朝会っただろ』
優しく、ちょっといつもの悪戯っぽいふくみ笑いで言われてしまい、恥ずかしくなる。
「それでも」
『すぐ帰る』
「はい…」
短い通話で、凄く満たされる。
最近の自分はなんだったのか、改めて思い直させた。

要さんが、好き。
それだけで、いい。
私が、ここにいる理由は、それだけ。

次かかってくるのが待ち遠しい。
私はそっと、目を閉じて、時間が少しでも早く過ぎるように祈った。
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