第11章 改
私は要さんに強く依存した。
深夜に目が覚めて隣にいないことが不安だったり、日中一人で家に置いていかれるのが苦痛に思えたりした。
どうしようもないほど、ソレにも依存した。
満月が煌々とカーテンの隙間から光を差す。
狂うように求めて、泣きながら喉を枯らした。
唯一、私が存在してもいいと言われてるようで、凄く安心する。
気持ちとか、感情とか、そんなものは二の次で。
肌が触れ合うことでしか、自分を認識出来ない。
そんな脆い私を、壊れないように、壊さないようにしてくれる、
息が止まる。
酸素が回らなくて、ジンジンと頭が痺れるように痛い。