• テキストサイズ

【BRM】太陽と鼠【裏】

第6章 解


もうすぐ真冬を迎える町は、クリスマスカラー一色だった。
1年が早すぎて、呆然としてしまう。
(今年、何してたっけ……)
思い返せば家族とのいざこざが多過ぎて、落ち込んでくる。
お母さんが無事か、少し気になった。
見つからないように携帯は置いてきて、新しく買い直した。
番号を知ってるのは要さんと、ごく一部の仲のいい人だけ。
人間関係もやり直し。
それでも、自分をリセット出来るわけではないし。
(相変わらず、私は可愛くないし…)
薄くなったとはいえ、残った顔の痣が気になる。
強めのファンデーションでなんとか生活している。

後半からはずっと要さんと暮らしている。
家事さえしてくれるならいつまでいてもいい、とは言われたものの、私の身勝手に巻き込んでしまって申し訳なさが勝ってしまう。
何度か出ていく相談をしたけど、呆気なく論破されて突き放されてしまった。
私は嬉しいけど…。
/ 74ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp