第3章 息
じゃあ、どうすれば……。
すっかり困ってしまって、うーん、と考える。
「見返りなんて求めてねえ。
たまたまボロボロのお前がいたから連れてきただけだ。
しかも2回も」
また、太陽みたいに眩しい笑顔を見せられる。
本当に、綺麗。
何回も、何百回も、そう思う。
「だから、お前もたまたまここにきた。
それでいいだろ?
めんどくせえし」
「………」
何か言い返したかったのに、何も浮かばなかった。
酷く疲れているせいかも。
頭がぼんやりする。
目を閉じて、ゆっくりと沈む。
そういえば、名前も知らない。
起きたら、色々聞いて、考えて……。