第3章 【R18/現パロ】お願い、捨てないで
ミケが舌を掴んだまま、さゆりはミケを見たままゆっくり身体を起こす。
飲み込めなかった涎が口からミケの手に伝い、重力で落ちていく。厭らしいその光景は、月明かりで尚更卑猥さを増す。
ミケが舌から指を離すと、さゆりがミケのモノをそっと掴んだ。
なかなか次の動作にいかないさゆり。
それには理由があった。
さゆりから進んでミケへ愛撫することは無かった。
幼馴染みだし、今更だしで恥ずかしがって未だちゃんとしたフェラもされたことが無い。
「した方が……いい、よね……?」
「さあな。自分で考えろ」
そう言われ。悲しそうにモノを見る。ミケを引き留める為か、さゆりは恐る恐る舌を出して先端を舐め、ゆっくりと口の中に先端を含んだ。
口を離して、裏筋に舌や唇を這わせ、時たまミケの様子を窺う。ミケに反応がない、とさゆりは必死にやる。
だが実際は恥じらいながらも必死にミケに尽くすさゆりに、その口淫に既に達してしまいそうだった。
「……ミケ、気持ちいいの……?」
モノは反応するが、何も言わないミケに不安になったらしいさゆりは、舐めながらミケに問う。
「……さあ」
そう答えるとまたポロポロと涙が零れ、パタパタとシーツに落ちる音がした。
そんなに泣かれると、そろそろ胸が痛い。
これは、俺が悪いのか?だが誰と何を買ったか位教えられるはずだ。何をそんなに隠すことがある。
まだ疑惑は晴れていない。俺は悪くない。
今回、悪いのはさゆりだ。