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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side火神

緑間の意味不明な、半分こじつけともとれるのに謎に得意げな運命の話を聞いていると、俺のスマホが鳴って青峰から電話が入った


「おう」

「みさきがお前と緑間に聞きてぇことがあるっつーからこっちの部屋来れねぇ?」

多分あの時のことだろうな。
つか最初にどうなったか言えよ。
まぁ青峰が電話してきたことを考えりゃ付き合うことになったんだろうけど

「分かった。今から緑間と行く」


青峰との電話を切って緑間に伝えると緊張したような表情になって、念のため玲子さんも呼んで3人で行くことになった。


「え!?青峰君告白したの!?」

「最初は全くだめで、今にも死にそうな黒猫のような顔をしていたのだよ」


玲子さんは驚いてはいたけど、今も二人でいるってことからうまくいったんだってことを察して嬉しそうな顔をしてた。


部屋のチャイムを鳴らすと青峰が扉を開けて、奥のカウチには目を冷やしてるみさきが座ってた。


3人がけが向かい合ってるところに俺たちが行くと、泣き腫らした目からタオルを外して緊張した表情を浮かべたみさきの横に青峰が座った。


向かいに俺たち3人が座ると一気に空気が張りつめて、全員がこれから話すことはいい内容ではないってことを察してる。



「こんな時間にごめん。でも聞くなら今しかないかなって思って…あたしを助けてくれた時のことを教えてもらいたいの」


少し俯いて恐怖と戦う様に手を握り締めてそう切り出した。





「いいだろう。…だが、耐えられないと思ったら我慢は禁物だ」

「分かった」


はっきり言って俺も所々記憶が曖昧な部分があって、覚えてないところは緑間に話してもらわねぇと正確には話せねぇ。


なるべく感情は出さずに、事実だけを話すことを意識して深呼吸を一つしてあの日のことを思い出して話した
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