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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋



みさきが青峰のところに話に行って1時間以上経った。

きっとみさきの事だから全てを青峰に話してる。
16歳で自分がされたことも20歳でボロボロになったことも。

けど、見つけた時のことだけはあいつは何も知らない。
前に一回聞かせてくれって言われたことがあったけどまだみさきが耐えられるとは思えなくて、俺も耐えられなくて話せなかった



「緑間」

「なんだ」

「あん時、お前がいなきゃ俺はみさきを死なせてた」

「だが俺もいた。あの状況でみさきを助けられたのは俺とお前だったからだ。俺一人でもみさきを助けることなどできなかったのだよ」


あの時あそこに行ったのは本当に偶然だった。

緑間と二人になると必ずみさきの話になる。


みさきに幸せであって欲しい。
誰でも構わないからいい人を好きになって、愛される人生を送って欲しい

まさかそれが青峰だなんて思ってもいなかったけど青峰なら安心してみさきを任せられる。

「まさかこんな近くにいたなんてな」

「あぁ。みさきと青峰は高校で知り合っていたとしても何ら不思議はなかった。みさきが桐皇を選んでいれば青峰とはとっくに知り合っていた。青峰のことだ、高校でみさきを知っていれば何としても手に入れただろう。
だが入学当時人事を尽くしていなかった青峰は運命に見放されていたのだよ」

最後のはマジ意味不明だけど高校で知り合ってたらって緑間の読みは当たってる。

ちょっと驚かせてやろ

「青峰は、高1の冬に帰国したばっかのみさきを見て一目惚れしてんだぜ」

「フンッ……バカな。もし仮にそうだとしても確証などないだろう」


鼻で笑う緑間に、バッシュの店とシカゴの時の話をするとメガネの奥の下まつ毛の長い目を見開いて本当に驚いて言葉を失ってる。

「いやっ、だが、しかし…見間違いということもあるだろう!」

テンパりすぎだろ。
笑える

「いや、ねぇな。俺が一緒にバッシュの店に行った女はみさきだけだし、マフラーをそうやって巻くのもみさきだけなんだよ」

まぁ青峰はこんなこと言わなくてもみさきだって確信してたけど。

「あいつはNBAに行く為、人事を尽くして運命に選ばれた。そして今回も、みさきを手に入れる為、己の欲求を押えみさきの信頼を勝ち取った。人事を尽くしたからこそ運命に選ばれたのだな」

…そうなのか?
なんか緑間って意味不明だわ
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