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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


大きな声で大我と言い争ったから、帰ってきた時泣いてた理由も、あたしの心の内も全て筒抜けで、大我と一緒に部屋を出ると心配そうな顔をしたさつきと美緒があたしに声をかけてくれた。

「みさき、前にも言ったけどみさきだって幸せになっていいんだよ。てゆうか、あたしたちはみさきに幸せになって欲しい。みさきは何も悪くない」

「大ちゃんは、みさきといるだけですごく幸せなんだよ。だから、大ちゃんのことお世話してあげてくれない?」




「…あたし…あの事を青峰君に話そうと思う…」

「何も今すぐ話さなくても…」

「焦らなくてもいいことってあるんだよ」


「ダメなの。今話さなきゃ。二度と会えなくなって後悔しても遅いから」


「二度と会えない訳ないでしょ!?」

「何言ってるの!?」

二人には体重を増やしたい理由をきちんと話してなかった。
心配をさせたくなかったから言わなかったけど、これが最後の旅行なら二人にもちゃんとお礼をしなきゃいけないと思った。



「脚の手術…結構危険なの。動脈に近くて……死ぬ可能性も0じゃない」



「…嘘でしょ!?」

「なんで早く言ってくれなかったの!?」


「ごめんね。心配かけたくなくて。でも今までいっぱい色々助けてもらったことはお礼がしたかった」


「お礼なんていらない。ちゃんと戻って来て」

「あたしも…お礼よりみさきがちゃんと戻って来てくれることの方が嬉しい」


この2人はあたしにとって本当に親友って呼べる存在
こんなダメダメなあたしの為に泣いたり笑ったり喜んだりしてくれる


「大ちゃんと話し終わったらこっち戻って来てね」

「今日は女3人で飲み明かそうね」


「応援してる」

「大我にも頼んだけど、振られたら骨拾ってね」

「大ちゃんは何があってもみさきが大好きだよ。だから頑張っておいで」


二人に見送られて自分の部屋を出て、どういう風に話すべきなのか考えながら青峰君がいる部屋にゆっくりと向かった。
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