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最愛 【黒子のバスケ】

第5章 色褪せない想い


青峰さんのお家に着いて大我がチャイムを鳴らしに行ったから、私も車を降りてトランクを開けて、大我の荷物を横によけたりしていたらなんか声が聞こえてきた。


「いいから出てくんなって」

「なんでよ‼一人息子のお見送りぐらいしたっていいでしょ」


だんだん声がはっきり聞こえて、青峰さんを押しのけて玄関から出てきた人は一瞬お姉さんかと思った

「あら、こんにちは!火神君の彼女?今日は悪いわね」

一人息子ってことは、お母さん…だよね…

え、全然似てない…

色白そして小柄。あたしよりちょっと大きい位

あ、でも鼻が高いのは似てる

一瞬反応に困ったけどとにかく挨拶をしないと

「こんにちは。黒須です。とんでもないです。青峰さんには本当にお世話になりまして…」

「いいわねー‼火神君にはこんなに可愛いらしい彼女がいて。大輝にも誰かいない?」

かわいらしいのはあなたです。とよっぽど言おうかと思った。
そして、あたしは彼女じゃないです…

「うるせーよ!黒須は火神の女じゃねぇわ。全く、家入ってろっつーの」

文句を言いながらも、てきぱきと荷物を載せている青峰さんがちょっと子供みたい。

そんなこと言ったら怒られそうだから絶対言わないけど。


青峰さんが一度家の中に戻った時にお母さんが小声で話しかけてくれた

「ほんとに火神君の彼女じゃないの?」

「違います!幼馴染で、さつきと青峰さんみたいな感じです。」

「あら、そうなの?えっ?さっちゃんの友達?!てっきり彼女かと思っちゃった」

いたずらっ子みたいに笑ってくれるから、ちょっと緊張してたけどこっちも笑顔になった

「一人息子さんなんですね。アメリカに送り出すの寂しくないですか?」

「まぁ寂しいけど、あの子一時期日本で敵なしで…無気力みたいな時があったから、アメリカで生き生きバスケしてるのを見ると親としては本望かな」

「そうだったんですね。今日は安全に空港まで送るので安心してください」

青峰さんのお母さんはフランクで用意が済むまでずっと話してくれてた




「おーい!準備できたぞ」


「黒須さん、よろしくお願いしますね」

「はい!行ってきます!」


青峰さんのお母さんが見送ってくれて空港に向けて出発した

現役のNBA選手2人乗せて事故なんてシャレにならない。
今までで一番慎重に運転して空港に向かった
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