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最愛 【黒子のバスケ】

第4章 揺れる心


「よう。悪りぃな」

「結婚式に来てくれて感謝しているのだよ」

「久しぶりに楽しめた」

「それで、話と言うのは何だ」

午前中に済ませたいって連絡で、10時に近くのカフェで待ち合わせてすぐに本題に入った。

回りくどいのは性に合わねぇ。

「黒須と知り合いなんだろ?」

単刀直入に聞いた言葉に緑間がピクリと眉間にシワを寄せた

「あぁ。だがお前の知らない友人がいても別に不思議ではないだろう」

「そーゆー事じゃねぇ。女を寄せつけないお前が“真太郎”って呼ばれるほど親しいのはどんな理由があんのか聞きてぇって事だ」

黒須が真太郎って呼んだことや、あの焦った顔、火神がおかしな言い訳で誤魔化そうとしたこと。
どうでもいい女の事だったら知りたくもなんともねぇけど黒須は別だ

「それを聞いてお前はどうする」

質問を質問で返してくる緑間の表情は変わらず険しい。

マジで元カノか?

「別になにかするって事じゃねぇよ。ただ興味があるってだけだ」

「そんな気軽に交友関係をぺらぺらと喋るほど俺は軽薄な人間ではない。話がそれだけなら帰る」

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