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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


夕食までの間、お散歩をしてきた3人から、どんな物があったとか、明日お買い物する予定のところをちょっと見てきて結構広かったとかそんな話を聞いていると、夕食の用意ができたって仲居さんが呼びに来てくれた。

部屋を軽く片付けて出ようとするとお布団を敷くか聞かれたから、お願いしておくことにした。



広間に行くともう男性陣はみんな揃ってて赤司さんと真太郎の浴衣が様になりすぎてた。

「テツ君、浴衣すっごく似合ってる‼」

「さつきも可愛いですよ」

「美緒浴衣ちょー可愛い」

「…そんなことないっ」



「大我…」

「あ?」






「袷逆だよ。…死人になってる」

さっきまでちゃんと着てたのに何でいきなりこうなっちゃってるの?

「難しいんだよ‼」

「さっきまでちゃんと着てたじゃん」

「紐がすぐ解けちまうんだよ」

あたしに言われて、文句を言いながらも後ろを向いて袷を直して帯を結ぼうとしてるけどうまく結べないらしい。

「結んであげるからこっち向いて」

袷を直した大我があたしに向き直ったから大我の帯を結び直して袷も少し整えた。

「はい、どーぞ」

「すげー。サンキュー」





大我のを結び終わると、上はもう完全に脱いでTシャツを着てた青峰君が浴衣を着直してあたしに帯を差し出してる


「俺のもすぐ解けちまうから結んでくんね?」

「あっ…うんっ…」



色気がダダ漏れててあたしが倒れそう…


浴衣を着直した青峰君の体に帯を回して、勝手にドキドキする心臓をなんとか鎮まらせて帯を結び直した。

「できました」

「サンキュ」

ポンポンと頭を撫でて優しい顔で笑ってくれた。


「全く、お前たちは体ばかりデカい子供のようなのだよ」

「お前だってさっき玲子サンに結んでもらってただろ」


思いがけず秘密をばらされたせいか真太郎がピクリと顔をゆがませて少しだけ顔が赤くなってる。


「ね~もうお腹空いたんだけど~」

「そうだね。乾杯しようか」


紫原さんの催促で赤司さんがみんなにグラスを持つように促して、全員がグラスを持った。


「それじゃあ、素晴らしい出会いを祝して…乾杯‼」

「「「「かんぱーい」」」」

隣同士でグラスを鳴らして豪華な夕食に手を付けた
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