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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


side火神

風呂で逆上せかけた3人を外の風に当たらせてるとその原因の女たちがのんきに窓をノックしてあっけらかんと“大丈夫”とか聞いてくるけどちっとも大丈夫じゃねぇ。


しばらく風に当たらせて落ち着きを取り戻させてから部屋に戻ると俺のスマホにみさきから電話がきた

「みんないる?」

「あぁ」

「お土産渡しに行ってもいいかな」

全員が揃ってんのなんて多分今ぐれぇだしあいつらもいいっつったからそれを伝えると桃井と進藤と一緒に来るっつって電話が切れた。


「火神…俺無理だわ」

「はぁ?」

青峰が俺のそばに来たと思ったらまた半分逆上せたような顔してやがる。

「あんな会話聞いてやっと落ち着いたとこに風呂上がりのあいつ見るのなんてマジ無理」

「お前童貞みてぇなこと言うなよ」

「いや……みさきと知り合ってからマジで誰ともしてねぇんだから童貞だろ。俺はどーてーだ。取り敢えずマジ無理だから外で風に当たってる」

それだけ言って一目散に部屋を出て行った。

何が童貞だよ…全然ちげーだろ。
けど、青峰とみさきが知り合って10か月。青峰はマジで他の女を一切寄せつけない。
抱くことは当然、目も合せねぇし会話もしねぇ。
みさき以外マジで眼中にない。

そうだ…これは桃井と進藤が言ってた“みさきまっしぐら”ってヤツだ。


青峰が出て行った後それぞれに選んだお土産をくれたけど何故か俺だけ「おいしいご飯作ってね」だった。

いやお前が作ってくれよ。お前のメシの方が断然うまい。


全員に渡してから青峰がいねぇことに気付いて桃井に聞かれた。

「大ちゃんは?」

「あー。多分屋上」

「またぁ?大ちゃんって屋上あるとすぐ行っちゃう」

「カバナあるし寝やすいのかもね」

「あ、じゃあお土産置いていくから渡してくれる?」

俺らへのお土産とは明らかに違うそれを置いて行こうとするから咄嗟に断った

「いや、自分でちゃんと渡せ」

「うーん。でも青峰君寝てるなら邪魔したくないし」

「別に後で起きてくるから、そん時ちゃんと自分で渡せ」


「火神の言う通りなのだよ」

「今回は俺も火神に賛成かな」

「みさきっち!自分で渡すっス」

「その方が青峰君も喜ぶと思いますよ」

「だねぇー」

桃井と進藤もそれに便乗して渋々青峰のだけを持って部屋に戻って行った。
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