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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


お菓子に目がないって言うのは本当らしくすみれさんに個包装を外してもらって次々と食べていく

「ありゃ餌付けじゃねぇか(笑)」

すみれさんが紫原さんにせがまれるままに次々とお菓子を口に入れてあげてるから青峰君が笑ってる

あたしもちょっと同じこと思っちゃったけどそれは内緒


「みさきち~ん。あんがとねー」

「いえ、いつもとってもおいしいケーキ頂いてるので」

「それが仕事だからね~」


ゆったりとした口調は変わらないけど、お菓子に対する情熱はきっと人一倍だと思う

若くしてオーナーで広いお店を構えてなんて誰にでもできることじゃない


あたしが起きてから一言もしゃべらない後ろの二人が気になってちょっと振り向くと玲子先生が真太郎によりかかって二人で寝てて、真太郎はメガネを外してもらったのか玲子先生がメガネを持ってる


「あはは。真太郎って寝てるときは眉間に皺寄せないんだ」

「緑間のこんなとこ見んの初めてだわ」

「真太郎ってどんな中学生だったの?」

「基本このまま。変人なのは変わんねぇしガキっぽいとこがほとんどねぇ奴だったけど、身長だけは無駄にこだわってた」

「え?身長にこだわるって何?(笑)」

「同じクラスだったんだけど、入学したときは俺のがデカかったんだよ。それが気に入らなかったらしく身長を伸ばす方法を片っ端から試してことあるごとに張り合ってきてた」


面白すぎ。
あの真太郎がそんなことにこだわってたなんて…

「どうせ人事を尽くすのだよとか言ってたんでしょ?」

「言ってた。そんで実際2年に上がる前に緑間に抜かれた」

「真太郎どんな方法使ったのかな。あたしもちょっとやりたい」

そんな短期間で伸びるならあたしもちょっと伸ばしたい。
10㎝とは言わない、5㎝いや3㎝でもいい


「お前はそのままでいいだろ」

「えーもうちょっとだけ欲しい」

「あたしはみさきさん小さくてすっごく羨ましいよー。ヒール履いてもすっごく女の子らしいじゃん」

すみれさんってちょっと緩い美緒って感じ

「あたしはすみれさんがモデルさんみたいですっごく羨ましいです」


所詮人はないものねだりな生き物で、ありのままの自分を大好きって人なんていない。
それでも、コンプレックスとうまく付き合っていくのも自分を好きになれる方法なんだと思う
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