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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


side 青峰

時差ぼけで眠い癖にうっつらうっつらしながら無理してでも起きてようとするみさきを見てめちゃくちゃ可愛くてつい頭に手が伸びる。


隣の緑間が鋭い視線を向けてこようがそんなん知ったこっちゃねぇ

頭を撫でてみさきの瞼が完全に閉じるのを見て口元が緩んだ


日本車はすげぇ乗り心地がいい

俺の車は結構硬めの乗り心地だからみさきが起きねぇか心配だったけどこの車ならみさきは絶対ぇ起きねぇ

休憩の為にサービスエリアに入ったけどみさきを起こすのも残していくのもできねぇから俺は車に残ることにした。


「青峰君あたしの座ってた席に座って」

車を降りる間際、玲子サンにそう言ってもらってこの無駄に豪華な真ん中のシートに移動させてもらって、寝てるみさきを見てるとたまに口元をピクピクさせてなんか笑ってる。


すげぇ可愛い

おかえり
お疲れ



華奢な手を握って左の薬指のほくろにそっと触れた
細せぇ指…


ギュっと握って手を離すと同時に車のドアが開いて緑間と玲子サンが戻ってきた


「俺、後ろでいっす」

「あたし、真太郎の横に座りたいの」

「俺も横が玲子の方がいいのだよ」


ケッ
なに真面目な顔してメガネ上げてんだよ
言ってることはただの惚気じゃねぇかよ

まぁみさきの隣に座れんなら別にいいけど


「青峰、手洗いはいいのか?」

「…行っとくか」

緑間に言われて車の外に出ると結構田舎だったけど東京よりも空気が綺麗で頭が冴える気がした


そーいやみさきは機内食食い損ねたんだよな。
起きたら食わせねぇとまた痩せちまう

空港で抱きしめた時華奢なのは変わらねぇけど前よりは少しだけ肉が付いたように感じた。
すげぇ頑張って増やそうとしてたのを見てたからそう感じただけかもしれねぇけど。


トイレを済ませてから何か食い物を買おうと売店に入ると黄瀬と火神が女に囲まれて人だかりができてた。


やっぱ火神もモテんだな。
黄瀬はモテなかったことなんてねぇけど。


囲まれた二人を尻目にみさきが軽く食えそうなものを選んでかごに放り込む


「青峰!?何でこんな田舎にいんの!?」

「すっげー‼‼でけー!!じゃあ、あの成田のフォトスタってガセ?」

「でも服装同じじゃん!」



チッ…またかよ
他の女ならどうでもいいけど、みさきとのことはマジでほっとけ
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