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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


赤司さんに言われて自分がすっごく大胆なことをしてた事が恥ずかしくてサングラスを外せない

「「みさきお帰り」」

「ただいま」

さつきと美緒がすっごくニコニコしてあたしにお帰りを言ってくれる


「みさきっち…顔めちゃくちゃ小さくない?顔がほぼサングラスになっちゃってるっスよ」

「でもこれ一番小さいサイズ買ったんだよ。あたし全体的に小柄だから顔も多分小さめなんだと思う」

いつもは人前だとサングラスはあんまりかけてないから多分黄瀬君はあたしがサングラスしてるところをちゃんと見たのは初めてなのかもしれない


「みさきちんはこっちの車だよ~」

初めて名前で呼ばれた
てか“ちん”って(笑)


「あ、すみません。よろしくお願いします」

「ん~」

相変わらずめちゃくちゃ緩い

「黒須さん。荷物だけこっちで預かるよ」

あたしのどでかい荷物は邪魔だから、赤司さんのお家が用意してくれたらしいハマーのリムジンに乗せてもらうことにした
他のみんなの荷物はもうすでに赤司家によって旅館に運ばれているらしい

ハマーのリムジンって日本で見るの初めて…
由緒ある財閥系の経営者って本当にすごい


「あれ乗りてぇの?」

ハマーを眺めるあたしに青峰君が笑いながら話しかけてくれた

「ちょっと興味ある」

「後で休憩の時ちょっと乗せてもらえ」


あたしの脚は血行が悪くなると攣りやすくなるってことで紫原さんの車の真ん中の列のすごくゆったりした、それこそ飛行機のビジネスクラス並みの座席に座らせてもらえることになってた

こんな風に気を使ってもらえることが申し訳ないような気がしたけどそれ以上にすごくありがたかった



座っていいって言ってもらったシートに座ると、すみれさんがリクライニングのやり方を教えてくれて寝っ転がれるようにシートを倒してくれた

あたしの真後ろが青峰君で横は玲子先生、その後ろが真太郎だった


車が走り出してしばらくするとあれだけ寝たにも関わらずウトウトとしてしまって、完全に寝ちゃう前に青峰君が狭ければ席を変わろうと思って聞いてみることにした

「青峰君脚狭くない?」

「俺のことは気にしなくていいからゆっくり乗ってろ。まだ時差ボケなんだろ?」

「ちょっと眠くなっちゃった」

今寝たら夜寝れないって分かってるけど寝ずにいられない
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