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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


side 青峰

帰国するみさきを迎えに行く為に全員で空港の中に入った

「帽子がねぇなら車にいろ」とか言って火神の野郎...ホゴシャかよ
冗談じゃねぇよ。俺は別に日本にいるってバレたって困らねぇしみさきに今すぐ会いてぇんだよ。


掲示板にみさきの乗った飛行機のarrivalが表示されて入国ゲートに大量の人が押し寄せた。




……

いた





サングラスしてるけど絶対ぇあれだ
デカい仕事用のキャリーを持ってその上にデカいいつものメイクのバッグ。
白いTシャツに細い脚に張り付くロールアップされた薄めの色のデニム。赤い高いヒールでいつもよりは身長が高くなってるけど、相変わらず小柄で華奢なみさき


すぐみさきに向かって歩き出したら、変な男がみさきに話しかけて、みさきが人の邪魔になんねぇように荷物を自分の横にぴったりと付けたのが見えた。


ふざけんな…
人の女(予定)に勝手に話しかけやがって。
気安く話しかけんな。


大股でみさきに近づいて男がまだ話してんのを分かっててみさきを後ろから抱きしめた。


唖然として黙った男を睨み付けるとすぐに消えたから虫の排除はひとまず成功だった。



抱きしめた瞬間は少し驚かれたけど、俺だって分かったのか下唇を緩くかんだ可愛い口元で俺の方を見てくれたから、片手を離してすべすべの頬に触れた

ティアドロップのサングラスで小せぇ顔が頬まで隠れてて、顔が赤いのもほとんど見えねぇし目も全然見えねぇけど、耳が真っ赤になってて頬がめちゃくちゃ熱い


可愛すぎ
付き合ってりゃそのままここで思いっきりキスしてた。


あの野郎…勝手にみさきに話しかけやがって。
サングラスしてりゃどっからどう見ても西洋人顔の人間が、日本の空港で道聞かれたことがナンパじゃねぇなら一体何なんだよ。
みさきの鈍感は危険だ。



「青峰…ここはマズい。撮られている。すぐに出るぞ」

みさきしか見てなかったから一般人に撮られてることに全く気付かなかった俺に赤司の声が聞こえて、渋々みさきを離して俺と火神がみさきの荷物を持って空港を出た


勝手に撮るんじゃねぇよ。
久しぶりに好きな女に会えたんだから少しぐれぇほっとけっつーんだよ。

けど万が一を考えてみさきの顔は手で隠してたし、みさきはサングラスもしてたから撮られたとしても俺の顔だけだ
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