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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


ミラノに入って一番最初に落ち合うのはやっぱりBOSS

『BOSS!お久しぶりです』

『久しぶり。元気そうね。脚は平気なの?』

『元気です!って脚のこと誰に聞いたんですか?』

『タイガとお母様からよ。無理させないでくれって言われたわ』

もう…過保護なんだから。

『痛みは落ち着いてます』

『よかったわ』


BOSSにはロスに入って手術をする前に連絡をしようと思ってた。
やっぱり心配はかけたくないけど、お世話になってるのに何も言わずにいて会えなくなってしまうのは嫌だった。



BOSSは今回もメイクの総指揮を務めて私は声をかけてくれたブランドの出演者のメイクをする。

BOSSが会場だけは今日見ておきたいってことで同行させてもらえることになって、ほかのスタッフより一足先に会場に入ると、すでにステージの大部分は組まれていて会場の雰囲気は何となくつかめた。


『NYの時より表情は柔らかいわね』

『今も緊張してますけど、NYの時はガッチガチでした』

『初めてのコレクションであそこまでできれば合格よ。今回はもっといいものを見せてくれるって期待してるわ』

『はい!』


この日の為に寝る時間も削って苦手を徹底的に潰してきた。
夏のコレクションでビビットカラーのメイクもするから、いつも自分がするようなメイクとは少し違う感じだった。
それでも、服とのバランスを見ながら、ブランドコンセプトに沿ってメイクを創りあげて先方の担当者とも何度もメールでやり取りを重ねた。




会場で実際にライトをつけてもらって当日の照明も確認できてBOSSが食事に誘ってくれたから一緒に会場を出てレストランに向かった。



『ここ、おいしいのがたくさんあるからいっぱい食べて明日から頑張りましょ』

『はい!』


イタリアンはもちろん、ヨーロッパ各国の料理が食べられてあたしの大好きなエビもたくさんあっていっぱい頼んでいっぱい食べた。

『イタリアの食べ物は気を付けないと太るわよ』

『今ちょっと増量中なので逆に助かります』

『お母様から聞いてるわ。大変なオペになるそうじゃない…』

『動脈に近いみたいで、念のため貯血するの』


手術の内容を少し話すとBOSSがあたしを見つめてすごく心配そうな顔をしてるから、友達の医師も立ち会うから大丈夫っていうと少し安心してくれた
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