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最愛 【黒子のバスケ】

第5章 色褪せない想い


今日で大我がアメリカに戻る。

午前中の打ち合わせを終えて11時すぎにはマンションに戻れた。

「ただいま」

「おぅ。お疲れ」

こうやって大我が出迎えてくれるのも今日までか…
なんか寂しいなーって思ってたら大我がぽつりと呟いた

「…明日からまた一人か…」

「あたしだって今日大我を空港に送ったら一人だよ。あたしがいなくて寂しい?」

「全然。お前の顔は見飽きてる」

なんて失礼なヤツなの…
やっぱり寂しくない‼

「じゃあ実家行っても大我んとこ行かない」

「ははっ‼嘘だよ。ホント泊めてくれてありがとな。すげー楽しかった」

「また来てね。あたしも行くけど!」

やっぱり…ちょっと寂しい

昔はずっと一緒だったから


「どっちだよ‼笑。じゃ俺荷物まとめるわ」

寝室に大我が入って行ってソファでゆっくりしてるとプライベートのスマホが震えた

黄瀬君…?
珍し…

どうしたんだろ

「もしもし」

「みさきっちこの間スタッフの中にも俺を狙ってる人がいるって言ってたじゃないっすか?」

いつものおちゃらけた声じゃなくてちょっと緊張したようなこわばった声だった。

「うん…何かあったの?」

「単刀直入に言えば俺とみさきっちが週刊誌に出るッス。この間送った時の写真が撮られてた」

「どういうこと!?あの時駐車場に誰もいないことを確認して乗ったのに何で!?」

あたしの大きな声に大我が驚いて寝室から出てきた

「いや、アングル的に中から撮られてるっぽくて内部の人間じゃないかって話なんス。事務所の社長が編集社に出向いて記事自体に抗議したけどもう間に合わなくて明日発売のに載るってさっき言われた」

「美緒は?」

「いや、電話したけど仕事中でつながらなかったッス」

「まぁ美緒はさすがに勘違いしないと思うけどフォロー入れてあげて。もちろんあたしも連絡するけど」

「写真にみさきっちの横顔が写っててそのまま載せるって最初は言ってたらしいっすけど、社長の激怒でみさきっちの顔だけは全部隠してもらえることになったッス」

「ありがとう。あたしは大丈夫だけど黄瀬君大丈夫?」

「今回は持ち込まれた経緯が徹底的に調べられるらしいから色々聞かれると思う。だから心当たりがあったら教えてほしいっす」


まさか…ね…

だって自分が狙ってる人とほかの人の写真持ち込んで何になるの?
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