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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む



みさきと確実に連絡をつける為に一緒にいるはずの火神に連絡を入れた

「みさき何時に仕事終わんの?」

「さっき終わってこれから黄瀬んちに集まるけどあいつ明日も仕事で今自分とこ戻って明日の用意してる」

「あとで連絡するっつっといて」

「おぅ。言っとくわ」


火神との電話を切ってから日本への帰国の用意を始めた
手術からまだそんな経ってねぇから右手が完全に自由には動かなくて、いつもよりは手間取ったものの、ほとんど持って帰るものもねぇから時間はかからなかった


今すぐにでも声が聞きてぇけど、仕事の用意してんなら邪魔したくねぇから前に黄瀬が送ってきたみさきと犬の写真の本を見ながらちっとも進まねぇ時計をチラチラ見てた


手術の為に戻って3週間
退院後すぐに日本に戻ろうとしたら医者にもチームドクターにもエージェントにも反対されて
みさきにすら「お医者さんの言う通りにしてくれなきゃあたしも仕事が手につかないからお願い」とか言われて今日やっと帰国の許可が降りた

すぐにでも戻りてぇのにライアンに言われて明日の夜1件だけレセプションに行かされるハメになって帰国できんのが3日後になっちまった。

ミラノに行く直前の忙しい時期じゃ会えねぇから結局あいつに会えんのは軽井沢までお預けだ


あー…さっさと戻りてぇ
ネロもみさきもいねぇ上にバスケもできねぇなんてマジでつまんねぇ



そんな事を思いながらみさきのことを考えてるとゾクッと癇に障る何かを感じてみさきに電話をかけた。


電話に出たみさきが酒を酒飲んでるときの声と喋り方だったから黄瀬のとこで呑んでんのはすぐに分かった

「何飲んでんだ?」

「ハイボールだよ」

なんでも飲めるとは聞いてたけど俺といたときにそんなん飲んでた事ねぇから驚いた。

「珍しいな。潰れんなよ」

「大我の飲みかけ貰ったの。明日も仕事だからこれだけしか飲まないから平気」


火神…ぶっ殺す。

みさきは今すぐうがいしろ

「寝る前にちゃんと水飲めよ。黄瀬んとこならミネラルウォーター色んなのあるからくれんだろ?」

そのグラスで飲むなよ
それじゃあ意味ねぇからな!!

「うん!いつも色んなのくれる」

「ちょっと火神に代わってくんね?」

「うん。いいよ」





「…なんだよ」

「てめぇ…」

「ははっ…悪りぃ…」

笑い事じゃねーよ!
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