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最愛 【黒子のバスケ】

第13章 未来を掴む


青峰君がアメリカに行って4日後、予定通り帰国した大我と前回のシーズオフと同じようにあたしの家で一緒に生活をしてる。


「みさきー。朝飯できたぞー」

「はーい」

仕事の送り迎えとあたしのご飯まで用意してくれる大我はもはやあたしのママ代わり。

あたしが心配でアメリカの仕事を調整したんだから、日本でも5月は仕事はないって言って、お手間かけてごめんねって言うと、そんなこと気にすんなって毎日おいしいご飯を用意してくれてる。


あたしがきちんと体重を増やせるようにメニューは本当に考えられてる。


「おいしー!」

大我は高校の時から一人暮らしだったから、料理も家事も一通り全部自分でできて、シーズンオフで来たときにあたしが仕事だとおうちのことをやってくれてる。

そして、お料理も上手でいつもおいしいのを食べさせてくれる。


「パンは市販だけどな」

「あたしは全然市販でいいの。また今度パン焼くね」

「脚治ったらでいいからな」

全部平らげたあたしの食器を下げて、食後に紅茶まで出してくれる大我は、あたしが何を飲むかなんて聞かなくても分かってて迷いなくアールグレイを淹れてくれてる。


「それ飲んだら出るぞ」

「はーい」


お昼に忙しくてもつまめるようにってサンドイッチを用意してくれて、あたしの荷物を玄関まで運んでくれた。


「ミラノ行くまでに買っとかなきゃいけねぇものあんなら連絡しろよ。俺買っとくから」

「うん!悪いけど後でメッセージ入れるから買ってきてもらえたらすごい助かる」


運転禁止のあたしの車を大我が運転して現場に送り届けてもらって、車を降りるとちょうどさつきと美緒が外まで迎えに出てきてくれた


「おはよ」

「「おはよ」」

3人で大我に手を振って見送ってから、二人と一緒に会社に入ってフレグランス事業の打ち合わせを始めた。


チーフには手術を受けなければいけないことを話して、6.7月とアメリカにいるけど進行状況は教えてほしいってことを話したらすごく心配してくれた。



少し前にイギリスに出向になった会社の代わりに黒子君の会社が新しく参加することになったけど、残念ながら担当は黒子君じゃなかった。





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