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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


え?!

こっちくればいいって…

「いや…それは…」

美緒とさつきは黒子くんたちいるからいいけど、あたし行ったら完全にお邪魔じゃん

さつきと美緒ってどうするんだろ…
赤司さんのところので尚且つ彼氏と行かれるなら行きたいよね

聞いてみた方がよさそう…

そう思ってスマホを取り出すとすっごくいいタイミングでさつきから着信が入った。


「わー!あたしも今かけようと思ってた」

「うそ!偶然!みさき今日仕事何時に終わるー?」

「もう終わってるよ」

「あ、ならさ!今からむっくんのお店来れるー??今美緒といるんだけどちょっと話したいことあるのー!」


さつきにそう言われて、取り敢えず3人で紫原さんのお店に行こうってことになって青峰君の車で移動してお店に到着すると、バイトさんが閉店の用意をしてた。

「あ、オーナーお疲れ様です。今日ケーキ完売なんでこっちだけ閉めちゃいますね」

「ん、あと俺やるから上がっていーよー。おつかれ~」


お店の中にはまだカフェを利用してるお客さんがいて、さつきと美緒はテラス席にいた。

「あ、うちテラスは犬いいから峰ちん外から回って~」

「みさき、悪りぃけどあの二人にネロを見てもネロから近づくまで知らねぇ振りして欲しいって伝えてきてくんね」


そう言われて青峰くんの伝言を2人に伝えに行くと、まさか一緒にいるとは思わなかったらしく驚いてたけど、分かったって言ってくれた。

ネロ君は自分に関心を持って近づく女の人に威嚇するらしく、知らん振りしてればネロ君もなにもしないらしい。
だからネロは黄色のリボンをリードに付けてる。
“近寄らないでね”って意味があるイエローリボン。

日本での普及率は低いけどアメリカだと結構浸透してる。


青峰君とネロ君がテラス席に入ると、ケーキのほうの閉店作業を済ませた紫原さんが飲み物を持ってきてくれた。


「あれ?むっくん今日いないって聞いてたのに」

「んー?今戻ったんだー」





「あの、そういえば二人ってなんかあたしに言いたかったんだよね?」


完売したはずのケーキをどこからかいくつか出してくれて、みんなで食べ始めるのを見て切り出した
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