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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


結構な時間公園で遊んでたけど、幼稚園帰りの子供やママたちが来始めたから、青峰君がネロ君をリードに繋いで散歩することにした。


「すっごいお利口さんだね」

遊ぶときは喜び爆発させてはしゃぎまわってるけど、リードに繋がれたら絶対に引っ張らないし、常に青峰君の横をきちんと歩いてる。

「子犬の時からしつけてたし元々賢い犬種だからな。もうちょいなれたらみさきがリード持っても大丈夫だな」

「わーやりたい!猫はお散歩ないから犬のお散歩ってちょっと憧れなの」

「じゃあお前が帰国したら一緒にネロの散歩しようぜ」

「うん!」




公園を出て、ネロ君にルートを任せてゆっくり歩くと青峰君に気付く人もいて、綺麗な白いネロ君と青峰君の組み合わせにみんな驚いてる


“あれ、絶対青峰大輝じゃん!犬連れてる” 

“青峰でかっ!隣の人超小さく見える”

“あの犬になりたーい”

“すっげー…本物?帰国中のプライベート見れんなんてラッキー”

“あの犬なんて種類?” 

“え、妹いるんだー”



初めての日本が珍しいのか、自分のことを言われてても気にもしてないネロ君は、道端でゆっくり匂いをかいだり立ち止まってキョロキョロしたりしてる。

そして、青峰君は気にもしてなければ聞こえてすらない程ネロ君しか見てない。

なんか…似てる…(笑)


だからあたしも“超小さい”とか“妹”とか気にしないの。
超小さくても妹に見えてもあたしが青峰君を好きなのはかえられないんだから



「何笑ってんだ」

「え…ネロ君と青峰君が似てるって思って」

「ずっと一緒にいるからネロが似てきたんだよ」



すごくゆっくり歩いて、大きな交差点まで行ったら方向転換して戻ることにして、その角を目指して進むと角から見たことのある人が歩いてきた。







「あ~れれ。峰ちんじゃん。なに、帰国してたんだー?」

「おう。久しぶりだな。お前こんなとこで何してんだ?」


「あー。赤ちんの新しく出すホテルにうちのケーキ入れるからその打ち合わせの帰り」

その言葉の通り角を曲がった先には赤司さんの巨大な自社ビル


「へぇ」

「てか、峰ちんさぁ、赤ちんに連絡返しなよ」

「あ?最近連絡来てねぇよ」

「えー嘘だ~。5月のプレオープンの連絡ぜーったいきてる。俺もすみれと行くー」
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