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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


細かい打合せを少ししたいと言われて、青峰君に伝えてた時間までは余裕があったけど念のためメッセージを入れておくことにした、


(ちょっと仕事の打ち合わせに入ってしまうので、終わったらまた連絡するね。すみません)


事務室でこの先の予定をどうするのか打合せて、参加希望者は参加までに自分の課題をまとめてレポートを提出するようにということを再度伝えて部屋を出た。


総支配人は本当に状況を改善したいと思っているのか打合せも少し長くなってしまって予定の時間を少しオーバーしてしまった。

式場の外に出て電話をかけようとしたら、明らかに青峰君だって分かるシルエットがこっちに近づいてきた


「終わったか?」

「うん。もしかして待っててくれた!?」

「今来たとこだ」

「ほんとに?」

「あぁ。仕事道具は?」

電話をかけるだけのつもりだったから、まさかもう来てくれてたなんて思わなくて式場内に置いてきちゃった。

「取り敢えず電話だけしようと思って…まだ中なの。すぐ持ってくるね」

「急がなくていいから走るな」

行きと同じようにプランナーさんがカートに乗せてくれて外まで出ると、青峰君が近くに車を寄せてくれてプランナーさんと一緒に車に乗せてくれた

「黒須さん。今日は色々とありがとうございました」

「こちらこそとっても素敵なお式が見れてよかったです」

「黒須さんのサービスのクオリティの高さにスタッフ一同学ばせていただくことがたくさんありました。また一緒にお仕事ができたら光栄です」

「こちらこそとっても参考になりました。またご指名ありましたらお伺いいたします」


挨拶を済ませると青峰君が助手席を開けてくれた

「脚大丈夫か?」

少しだけ車高の高い車だからなのかあたしの脚をすっごく気遣ってくれて、乗るまで落ちないように少し手を支えてくれる

「閉めるぞ」

「うん」

こんなに大事に扱われるのはなんだかくすぐったくて思わず口元が緩んでしまう

「おかえり」

「ただいま。お待たせしてごめんね」

「気にすんな。行くか」

「うん」


優しく笑って頭を撫でてくれたと思ったら青峰君の体があたしの前を覆って何かと思って顔を上げた












シュッと音がして、直後にカチッとシートベルトの止まる音が聞こえて青峰君が離れた


「シートベルトしなきゃダメだろ」
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