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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


実家にネロを連れて帰って世話を済ませてから、俺の部屋に置いておくつもりだったけど、お袋がエサに鶏肉を用意してくれてたお陰かお袋の手から鶏肉をもらって食ったりしてたからリビングにいさせても大丈夫そうだった。

「ちょっともう一回出かけるけど、ネロここに置いておいて大丈夫ならそうしてぇんだけど」

「いいけど、なにかやらなきゃいけないことは?」

「もうねぇな。けどいきなり触ると驚いて威嚇したりしてくっから、いきなり触んねぇで名前呼んで振り向いてから触ってやって」

「わかったわ」


ネロを連れてくることは言ってあたはずなのに、なぜか驚いてたお袋だけどネロとは仲良くなれそうで安心だった。


遊んで風呂入ってメシ食ってトイレ済ませて満足したのかネロは寝始めたから、俺もシャワーを済ませてみさきを迎えに行く為に家を出た。





スタジオの駐車場に車を止めて少しすると、黄瀬ともう一人の男と一緒にみさきが出てくるのが見えて、相変わらずデカい荷物だったから車を降りてみさきの方に近づくと俺に気付いたのか黄瀬達に頭を下げて俺の方に走ってきた。


「走っちゃダメだろ」

「禁止されてないよ?」

検査の痛みも引いたのかいつも通りにこたえるみさきにホッとした。

荷物を受け取って車に乗せてからみさきを助手席に乗らせて、俺も運転席に乗り込んだ。


「おかえり」

「ただいま」

俺の方を見て目をきょろきょろ動かして、少し恥ずかしそうにそう言うみさきはめちゃくちゃ可愛い。


「ネロ君に会えた?」

「あぁ。遊んでメシ食って風呂入って寝た」

「あはは!なんか人みたい。早くこっちに慣れたらいいね」

「そうだな。今んとこお袋とは仲良くやってくれてっから俺の部屋に入れとかなくても大丈夫そうだな。寝るときは連れてくけど」

もう最近は寝るときはいつも一緒の部屋にいるから、夜リビングに残したら次の日からすげぇふてくされそう

「これからの時期は暑くなるから一緒に寝るの暑いかもね」

「そうだな」

そもそもベッドには入れてねぇけど、寒いっつってみさきと寝てる手前この勘違いは訂正できねぇ。

しかも寒いが使えなくなったらみさきをどうやってベッドに誘い込むか考えなきゃいけねぇし…

そうなる前に付き合えりゃ一番いいけど
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