• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


やっぱり黄瀬君に聞いたのは大正解だった。


「じゃあ濡れた感じでいきますね」

「自分の好きな人には聞いてみたんスか?」

黄瀬君は他の人が聞いてる可能性のある場所では青峰君のことを名前で呼ばなくなった。
きっとあたしと青峰君が知り合いってことで予想される不要なトラブルを避けるためにそうしてくれてるんだと思う。

「聞いたよ。肌がすべすべで目がウルウルだと抱きしめたいって」

「あー…(笑)それ参考になったっスか?」

「うん。大我よりは全然参考になったよ。塗りすぎずさらっとしてる肌と目がウルウルに見えるようにハイライト使おうと思ってる」

「みさきっちって目ウルウルするようになんかしてるんスか?」

「あたし?してないよ。多分光彩がみんなより色が薄いから光に当たるとそう見えるだけで実際はドライアイなの(笑)」

美緒もさつきもあたしの目をウルウルだって言うけど自分じゃ全然分からないどころかコンタクトの定期検査で眼科に行く度にドライアイだって言われてる
だからあたしは全然ウルウルしてない


おしゃべりしながら黄瀬君をほぼ完成させて女性モデルさんのところに戻って女性モデルさんもメイクに入る。


「まつ毛長いですね」

「そうかな?でも今マツ育頑張ってるから嬉し」

「何かいい美容液あります?あたしも模索中なんですけど…」

まつ毛はやっぱり長くて多い方がいいなって思う。
まつ毛がびっしり生えてればはっきり言って普段のメイクにアイラインは必要ない。
でもまつ毛はいろんな要因で痛んだり抜けたりする


「これいいの。ルミガンみたいに薬の副作用もないし瞼にもつかえて低刺激だから。あ、新しいのあるからあげる‼」

「え!?いいんですか!?」

「うん!良ければ使って」

なんか前よりすっごく明るくなってる
前はこんな風にしっかり笑うことってなかったような気がしてたけど…

「本当にいいんですか?」

「あたし、ちょっと前までマツエクないと家から絶対出たくなかったの。でもせっかく整形したんだからここからは自力で頑張りたいって思って思いきってマツエクやめて、自マツを育てることにしたの。それで色々試したけどこれが一番いいの」

「じゃあ使わせてください」

受け取った美容液を自分のポーチにしまうとにっこりと笑って鏡をしっかり見てる彼女と目が合って私もにっこり笑い返した
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp