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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


side黄瀬

「みさき、先車乗ってろ。荷物は俺が持ってく」

「あ、うん。いいの?」

青峰っちが荷物を取り上げて車のカギを渡してみさきっちがエントランスを出て行った。

「黄瀬てめぇ…」

「え!?なんか悪いことしたッスか!?」

「したに決まってんだろ‼俺がみさきに送り迎え承諾させんのにどんだけ苦労したと思ってんだよ!バカな事言うんじゃねぇよ。ぶっ殺すぞ」

「スマセン…」

てか青峰っちが口説き落とすのに苦労するってみさきっちはどれだけガードガチガチなんスか…?
もし俺が女で、こんなかっこいい男に誘われたらコロッとついてっちゃう

「さっさと終わらせろよ。立ってんのだって楽じゃねぇんだから」

「みさきっちどうしたんスか?」

「俺が言っていいことじゃねぇから本人から聞け。みさきがいいと思や話してくれんだろ」

「そっすね…美緒もかなり心配してたけど詳しくは言えないとか言ってたし…」

美緒は基本的に何でも話してくれるけど、みさきっちのことは結構秘密にしてくることがある。
ちょっと前も接待の後はいつも必ず電話くれるのにその日はなくて、次の日連絡がきて、みさきっちといたって言ってたけど楽しい感じじゃなかった。
理由を聞いても「これは涼太でも言えない」しか言ってくれなくて、でも嘘って感じじゃなかったからそれ以上は聞かなかった。


「そろそろ行く。…黄瀬、てめぇみさきに触ったら殺す。そんでみさきに近づく男はお前が始末しろ」

ホントこの人横暴過ぎる


まぁでもみさきっちは、青峰っち以外近づけないから大丈夫なんスけどね。

「だから、俺は触らない‼触られる側なの‼」

「チッ...さっさと終わらせろよ」

心底気に入らなさそうに俺を軽く睨んでから車に向かったくせに、乗った瞬間みさきっちの頭撫でて笑ってる顔が見えた。


あーぁ…青峰っちデレデレ
きっと相手に困ったことなんてないあの青峰っちがデレッデレになってる。

みさきっちにメロメロだ

何であの子はあれで分かんないんだろう…

てか、青峰っち…前よりもすっげぇグイグイ行ってる。
もしかして、みさきっちの気持ちに気付いた?

しかもスマホに付けてたリング色違いだったし

たまたまってことはないッスよね…
多分あれは青峰っちがプレゼントしてる


あんだけラブラブで付き合ってないなんて嘘ッスよね…
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