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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


多分あたしは、局所麻酔で痛みを感じたらまたパニックを起こす。

でも生検後はどちらにしても痛みはある。

全身麻酔から覚めた時にそれを一人で乗り切ることができるのか心配でならなかった。


「甘えてもいいかな?」

「「当然」」

二人がそう言ってくれたから、真太郎を呼んで全身麻酔でやることを伝えて、病院にいるくせに元気な3人で部屋を見て回った後にテレビを付けると、午前中のワイドショーがやってて丁度その上にニュース速報が出た

“火神大我、青峰大輝レイカーズへW移籍。この後チームが記者会見”


「ついに日本人選手のチームプレイがNBAで見れる日が来ました‼」

ポップアップが消えてから司会が興奮気味にそのことについて触れると、かつてメジャーで活躍してたゲストが冷静に返した。

「ただ、青峰選手は先日の試合での負傷がありますし…そこは心配ですね」

「ですが、移籍は決定ということで間違いなさそうですね」

「そうですね。チームの会見で怪我の件も触れるでしょうからそれに注目です」


____


「みさき‼知ってた!?」

「青峰君からは聞いてたけど大我のは知らなかった…」

「すごいすごい‼あの二人のチームプレイが見られるかも‼」

「でも青峰君手術決まってるから…」

「大ちゃんなんて馬並みの回復力なんだから大丈夫だよ!」

「馬って…(笑)さつきは青峰さんのこと雑に扱いすぎ」

「だってさー!!高校の時オーバーワークで肘痛めてるの知ってたから監督に出さないように言ったらさ!なんて言われたと思う!?」

「え、分かんない」

「二度と顔見せんなブス‼って言われたんだよ‼信じられなくない!?ガングロのくせに‼」

「「幼稚すぎ…」」

子供みたいな言い合いをするほど仲がいいんだって思うとなんだかおかしくて笑っちゃったけど、さつきはブスじゃない‼
青峰君は確かに色黒だけど…多分あれは地黒。


そのあとすぐに始まったチームの会見をあたしが通訳しながら、3人で固唾をのんで見守る。


チームの経営者と監督とマネージャー、大我と青峰君のエージェント。

それから…大我と青峰君。


「こうやって見ると大我ってバスケ選手って感じするかも」

「火神さんはどう見てもバスケ選手だよ…」

「大ちゃんが真剣な顔してると笑える~」

「えー…すっごいかっこいいのに…」





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