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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


「それあたしに言ってよかったの!?」

すっごくサラッと普通に言われたけどそんなの言っていいの!?

「そろそろプレスにも出るはずだからちょっと早く言うぐれぇ全然問題ねぇよ。それに俺の事は俺から伝えた方が驚かねぇだろ?」

「まぁそうだけど…」

ニュースで知るよりは驚かないけどどっちにしたって驚く。

「つか、そんな事よりお前脚!検査したのか?」

そんな事って…
全然そんな事じゃないんですけど

でもこのタイミングなら言ってもいい様な気がした。
今季もう試合は無理で青峰くんも手術なら、お互いに手術頑張ろうねって言えると思った。

「うん」

「どうだった?」

「ガーゼオーマだって。6月にロスで手術する」

「は!?!?早く言えよ!大丈夫なのか?!つか、何だそれ」


驚いてる青峰くんに刺されたとは言わずに昔怪我の手術をした時にガーゼが残ってそうなったって説明した。

「だから、そのままにしておくと痛みで日常生活にも支障が出るって」

「マジかよ…大丈夫か?」

「うん。仕事は調整した」

「そうじゃねぇよ。お前は大丈夫なのか?」

「うん。…でも青峰くんと軽井沢行くの……無理そう…」

行きたかったのに…
来年になればきっともう青峰くんには彼女ができちゃう

「そんなこと気にすんなよ。治ったら一緒に行こうぜ」

「あたし多分ちゃんと歩けるの8月とかになっちゃう」

「なら次のシーズンオフでもいい」

「そんな先の事…」

「絶対ぇ男作るなよ。お前が作らなきゃ俺も作らねぇから」

「でも、好きな人に告白されたらあたしの事気にしないで」

「ははは!そりゃ天地がひっくり返ってもねぇわ」

そんな事言って大笑いしてるけど、青峰くんと両思いかもしれないじゃん

「もー!そんなの分からないじゃん!笑いすぎだよ!!」

「お前が笑わすからだろ」

え、あたしそんな変な事言ってないんだけど…
青峰くんの笑いのツボがよく分からない

手術しなきゃっていう明るい話題じゃなかったけど、青峰くんが笑ってくれて、あたしもつられて笑って暗くて重い気分は薄れていった

「みさき、手術頑張れよ」

「青峰くんも頑張ってね」

「ロスに会いに行く」

「遠すぎだから!」

「距離なんてどうでもいい」

「……あの、じゃあ…もしなにかのついでがあれば…」




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