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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


side青峰

検査の結果、靭帯の完全断裂。

切れた靭帯を結ぶ手術をしてリハビリをするけど来季までには間に合う

予定通り回復できりゃ9月後半のトレーニングキャンプにも合流できるはずだ。

中途半端に伸びたりしたんじゃなかったことは却って幸運だった。
手術をすれば今まで感じてた違和感もリハビリの過程でほとんど気にならなくなる。


寝てるだろうと思ってメッセージを入れたみさきから返信がきたから、電話をかけると焦ったように俺を心配してくれた。

「だって…あんなのわざとじゃん…反則だよ」

自分の事でもねぇのに泣いて怒って、ほんと可愛い女だな

「だからフリースローもらっただろ?」

「フリースローはあの2点だけじゃん。青峰君は今季出れないんだよ…それにリハビリだって…理不尽だよ…」


「肘は元々違和感あったんだよ。だからいつかはこうなってた。1季丸々とかじゃねぇだけよかった。来季はちゃんと出れるからもう泣くなよ」

俺の事でそんなに泣くなよ…
こんな風に俺を想ってくれてんだなって実感できんのは悪くねぇけど、やっぱ笑ってる方がいい

「うん…痛い?」

「大したことねぇよ」

「無理しないでね」

「大丈夫だ。手術終わって傷が塞がったら実家戻る。今年はスポンサー関係の仕事も調整したからチームのヤツらには悪りぃけど俺は一足先にオフに入る」

ライアンにも伝えて、アメリカでのスポンサーの仕事は全部キャンセルしてもらってリハビリに集中させてもらう事にした。
その代わり日本での仕事は少し増えたけど治療には影響しねぇ

問題は来季から契約をしてるチームだ。
怪我したとなりゃ契約変更はありえるし、下手すりゃ白紙ってこともある。
とりあえずそこら辺の交渉はエージェントに任せるとして、俺はケガを治すことだけに専念させてもらう。
チームへの契約が白紙にならなかったとしてもアクティブに登録してもらえねぇ可能性もあるしな…

「リハビリは日本?」

「だな。火神の高校んときのカントクのオヤジがすげーよくて、こっちのトレーナーは東洋人の俺とあんま合わねぇ。でもロスでは探してる」

「ロス??」

「移籍することになってる」

「レイカーズ?」

「あぁ」

「そうなの!?」

「あぁ。でも今回の怪我でちょっとどうなるか分かんねぇな。エージェントが今話してる」

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