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最愛 【黒子のバスケ】

第12章 何度でも


仕事を片付けてスマホを見ると青峰君からメッセージが入っていた

(無理しなくていい。また終わったら連絡する。)


メッセージを読んでもなんて返信していいのか分からずにいたら、あっという間に試合の時間が来てしまって、テレビをつけて試合を見るときの定位置に座った。


選手が並んでる中に今日も青峰君はいて相変わらずすっごくかっこいい。


走ってパスを受けてドリブルをして、軽く決めてるように見えるシュートだって数え切れないほどの練習を重ねてきたんだよね。

ほとんどゴールなんて見てないのになぜかリングに吸い込まれるボール


どうしてそんなに良く入るの?って聞いたら、距離感だって言ってた。
自分がコートのどこにいるか分かってれば、ゴールまでの距離感は体が覚えてるから、フォームなんてどうでもいいから投げれば入るって笑いながら言ってたけど、そんな風になるまでにはきっととてつもない努力をしてるんだよね


今季調子がいいって言ってた青峰君は今日もゴールを決めまくってる。

第一Q終了直前にゴールの裏から投げてきめたシュートは観客も大盛り上がりで、ハーフタイムのダイジェストでも何度も繰り返し流れた。


調子のいい青峰君にボールが集まるのは当然で、マークマンも青峰君に2人つけられてる。
ボールを持ってる時に限れば3人ついていて、そのうちの一人が結構当たりが強い。

笛が鳴らないってことはファールじゃないってことだけど、結構荒っぽく見えて怪我をしちゃうんじゃないかって怖くなった。


反射神経のいい青峰君は相手からの接触を寸でのところでかわして、周りの選手にボールをさばいたりして冷静にプレーをしてる。

あの時関係者席に来たSGの選手も外からポイントを取って、ディフェンスを広げて青峰君の負担を軽くしてるように見えた。



生で観戦したときも良くアイコンタクトを取りながら何か合図を出したりしてたから、テレビだと分かりにくいけど、きっと今日も同じように選手同士でフォローし合ってるんだろうなって思った。


第3Qを終えてベンチに戻った選手たちが映って、青峰君がいつもよりも肘を気にしてるように見えた。
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