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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side青峰

自分を鈍感だなんてこれっぽっちも思ってねぇらしいみさきと一緒に寝る為にまた俺は寒いを使う。

「そろそろ寝ようぜ」

「でも今日ベッド空いてるしあたし自分のところで寝るよ。青峰君一人の方が休まるでしょ?」

だから!もうすでにそれが鈍感だっつーんだよ。
俺はお前と寝てぇっつってんだろ!?

「この寒みぃのに湯たんぽがなくて俺が風邪ひいてうちが全敗してファイナル出れなくなっちまってもいいのか?」

「それはヤダな…」

そんな訳あるかよ…
俺が欠場したからって全敗なんてあり得ねぇ。

火神と進藤はもう笑いたくてしょうがねぇのか、口元をぴくぴく引きつらせながらグラスで誤魔化してる

「みさき、青峰さん寒いんだって」

「青峰は湯たんぽが死ぬほど好きなんだとよ。でもうちにそんなもんねーからお前が代わりに湯たんぽになってやれよ」

「んー……じゃあ今日もお邪魔します」

「もう部屋行こうぜ」

「はーい。じゃあ先寝るね。おやすみー」

「「おやすみ」」


部屋に戻ってタブレットをいじくってるみさきが難しい顔して俺に話しかけてきた

「ねぇねぇ。ちょっと教えてほしいんだけどいいかな?」

「ん?」

「女の人を抱きしめたいって思う時って、相手がどんな顔してる時?」

「は?」

顔とかじゃなくて俺はお前ならいつでも抱きしめてぇんだけど…
急になんだ?

「あ、意味分かんないよね。この間の電話の雑誌の企画でテーマが“男性が思わず抱きしめたくなるメイク”なんだけど、こっちから提案しなきゃいけなくて、あたしそういうのよく分からないの。だから男の人の意見聞きたいなって思って…」

「火神にも聞いたか?」

「すっぴんって言われて全く参考になんなかった」

だろうな。
そもそも火神は化粧の濃い女が好きじゃねぇらしい。

「俺は肌と目だな。肌が綺麗で目がウルウルしてたら抱き締めたくなる」

つまりお前。
肌がすべすべで常に目がウルウルのお前ならいつだって抱きしめてぇ

「やっぱお肌大事だよね!目のウルウルも作れるし、うん!ちょっとイメージ沸いた。ありがとう!」

あーその顔…すげぇ抱きしめたくなる


タブレットを閉じたみさきをベッドに入れてギュっと抱きしめると、俺の胸に頭を預けてくれた。


可愛いヤツ…

「おやすみ」

「おやすみなさい」
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