第11章 NBA
寝る用意を済ませてリビングにみんなで集まってあたしたち3人はお酒を飲んでシカゴ最後の夜を5人でゆっくり過ごす
2人が飲まないのにって最初は遠慮したあたし達も、せっかくの休暇だろって言われたら甘えちゃう
「大我オフいつから??」
「うちは今年ファイナル厳しいから5月の頭からだな。奇跡が起きりゃファイナル出れるけど」
「大ちゃんは?」
「このままいきゃファイナル出れそうだから今年も7月入ってからだな」
「奇跡って??」
「キャブスがこの先の試合全敗してうちが全勝すりゃファイナル出れる」
「えー!みさきどっち応援する??」
え?!それあたしに振るの?!
大我にも頑張って欲しいけど青峰くんにも負けて欲しくない。
どうしよ…
「どっちも??」
「「いや、そこは俺だろ!」」
またこの2人息ピッタリ。
同じチームでやれば結構いいコンビになれそう
どこかで一緒にプレーしてるの見れたらいいな
みんなでお酒を飲んでるのが楽しいのかさつきがいつもよりハイペースで飲んでキャハキャハ笑い始めてあたしにもたれかかったり美緒に抱き着いたりし始めた。
「ねぇねぇ、テツ君今何してるかな?電話してもいいかな?」
「向こうは日曜日のお昼くらいだからもしかしたら出てくれるかもね」
さつきは本当に黒子君が好きでお酒を飲むと必ず黒子君に電話したがる。
「ちょっと電話しちゃお」
スマホを取り出して、すっごく嬉しそうな顔で電話をかけて黒子君が出たのかリビングを出て行った。
「さつきってホント黒子君好きだよね」
「中学からでしょ?」
「めちゃくちゃ一途だよね。付き合うまで11年だもんね」
「桃井スゲーな…」
「他の男と無理して付き合ってねーでさっさとテツに告りゃよかったんだよ」
「つーか、あれだけアタックされて、自分だって好きなくせに何の反応も示さなかった黒子もわりぃだろ」
「黒子君って鈍感なんじゃない?」
「「「……」」」
え?!あたしなんかマズいこと言った!?
なんで黙っちゃうの!?
「それみさきが言うの?」
「黒子もお前にだけは言われたくねぇと思うぞ」
「俺はお前より鈍感な奴は一人も知らねぇ」
みんなすっごく失礼なんですけど‼
「あたし鈍感じゃないよ‼むしろ鋭い方なんだけど。だって黄瀬君が美緒のこと狙ってるのすぐ分かったもん‼」