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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side桃井

さっき大ちゃんが何でみさきが日本にいたと思ったのかどうしても聞きたくて“部屋が見たい”なんて意味の分からない理由で大ちゃんの部屋に入れてもらった。

部屋に入るとベッドにみさきの枕とナイトケアのセットがあってちょっと嬉しくなった。


「なに笑ってんだよ。部屋が見てぇなんて嘘だろ。聞きてぇことあんならさっさとしろ」

どうせみさきといたいんでしょ(笑)

「さっきなんであんなこと言ったの?」

「は?」

「みさきが高校の時日本にいたなんて」


「……お前、バッシュの店覚えてるか?」

「どこの?」

「トイレが外にあった髭のオヤジがやってて俺が一番よく使ってた店」

「覚えてるに決まってるじゃん。しょっちゅう行ったもん」

「あそこで火神が女といたことがあったのお前覚えてねぇ?」

うーん…何度かあそこでいろんな人に会った記憶はある。
みどりんもあそこを使ってたし今吉さんも若松さんもあそこだった。それに誠凛の木吉さんも日向さんも見たことがあるしもちろんかがみんとは何度か会ってる

「12月の後半で冬休みだった。WCが終わって割とすぐだ」

……
……

「あ!思い出した。テツ君たちに負けて、大ちゃんが練習いっぱいするようになってから一緒に行った時だ」

「負けたとか余計な事まで思い出すんじゃねーよ。ムカつくな」

思い出したんじゃなくてあの負けは忘れられない一戦だった。
悔しかったけどそれだけじゃない。大ちゃんがまた笑ってバスケしてくれるきっかけになった一番思い出深い試合。あれがなければきっと大ちゃんは今NBAにはいない

「それがどうしたの?」

「あんとき火神といたのはみさきだ」

「本人に確認したわけでもないのにそんなこと分からないでしょ?人違いかもしれないじゃん」


「2度も惚れた女を見間違えるわけねぇだろ」

「どういうこと…?」

今まで大ちゃんが誰かを好きだなんて聞いたことない。
もちろんアメリカで彼女がいたってことは知ってるけど、本当に好きなのか疑問でしょうがなかった。

シーズン中に連絡取らないのは選手として自分で決めたルールなのかと思ったけど、シーズンオフで日本にいるときですら電話もスルーしてるぐらいだったし…

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