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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


信じられないくらい大きなショップバックを持った二人が戻って来て、よほど満足だったのか未だにテンションが高い。

「いいのあってよかったね」

「もうちょーよかった‼日本にも全部入荷してほしい」

「ほんとだよ!日本のは可愛いの少なすぎ!」

それはあなたたちが爆乳だからだよ?
普通のサイズなら日本だって可愛いのあるよ‼

大きいの羨ましいって思ってたけど、下着買うのはやっぱりちょっと大変だよね。

「ウィリスタワーで夜景見たいなって思ってるんだけど、付き合ってくれる?」

「もちろんだよー」

「あたしも見たーい」

あたしの夜景好きにいつも付き合ってくれるこの2人は、黄瀬君とか黒子君が仕事だと、クリスマスでもあたしと一緒に東京タワーとかスカイツリーとかの展望台に行ってくれる。



ウィリスタワーに到着してスカイデッキに上ると、もう夜景が見えててその場にいてもすごく綺麗だった。

でもあたしはここに来たなら、あの小箱に入りたい。

「大我も行こ?」

「絶対ぇヤダ…」

「火神…お前高所恐怖症かよ」

「意外すぎー‼」

「絶対割れないですから」

「無理!割れる割れないじゃなくてマジで無理」

ウィリスタワーの展望台には空中に浮いたように感じる全面ガラス張りの小部屋“ザ・レッジ”があって、あたしはそこから夜景を見たかった。

「みさき…好きなだけ見て来い。俺はここにいるから」

「もー。しょうがないなぁ」

その場から絶対に動こうとしない大我を残して、みんなで小部屋に入って摩天楼を見下ろした。

「ちょっと怖いかも」

「割れたら怖いよね」

「割れねーよ」

「すっごい綺麗。ここに住みたい…」

「「「それは無理」」」

ぽろっとこぼれたあたしのおバカな発言にみんなで突っ込んでくれて、離れたところにいる大我が写真を撮ってくれた。


待ってる人もいたから景色を堪能してからレッジを出て、しばらく夜景を見させてもらってから帰るために外に出た。



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