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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


ベンチに座って仲良さそうに話す二人に近づいて声を掛けた。


「お待たせしました」

「相変わらず早えーな…」

「さつきと進藤は?」

「まだ選んでる。なんか日本未入荷のがたくさんあるからとか言って、すっごいたくさん買おうとしてる」

既に5セットは手に持ってるのにまだまだ買うつもりの二人は店内を楽しそうに見てたから、先に出てるって伝えてあたしだけ戻ってきた。

そんなに広い店内じゃないし、買い物が終わったのにその店にとどまるのはあんまり気が進まなかった。


「お前はもういいのか?」

「うん。でも帰りに大我お勧めのウィリスタワーの展望台で夜景見てから帰りたいんだけど、ダメ?」

「バカにしてんだろ」

「してない!前回来た時雨降って行かれなかったから、次来たら連れてってくれるって言ったじゃん?」

本当はちょっとしてる。あの雑誌の回答が模範的すぎてほんとにおかしかった。
青峰君のは6割“巨乳”だったから結構覚えてる

「そーいや言ったわ」

「じゃあ行こ?」

「お前ホント夜景好きだな」

「だってすっごい綺麗なんだもん。この間NYに行った時雪降ったんだけどね、もうすっごい綺麗だったの!あのぼやってする感じ分かる?いつもは青っぽいのに雪降ると青がほとんど見えなくてオレンジっぽくなるの分かる?」

「マニアックすぎて分かんねーよ!」

「いや分かる。スゲー綺麗だった」

「ペニンシュラからの景色が一番好き」

「フィフスアベニューが全部見えるからだろ?」

「うん!あそこホント好き」

青峰君と泊まった時が初めてだったけど、あそこの部屋から見える景色はどこの景色よりも好きだった。

フィフスアベニュー全体が見下ろせて、お買い物をした後に嬉しそうにしてる女の人や、お礼のキスに喜ぶ男の人を見れたりして、あそこは幸せに溢れてるって思う。

それに、遠くに見える橋やビルもすっごく綺麗だった

「あ、そーいやフォーシーズンズのペントハウスどうだった?」

「広すぎて二人だと持て余すから何人かで泊まった方が楽しそう。10人までは入れるらしいの。けど撮影のロケーションとしては最高だと思う」

「部屋よりもテラスと風呂がよかった」

「そうそう!お風呂はすっごいよかった」

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