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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


店に入った途端、ものすごい速さでみさきを連れ去った二人に俺らは置いてきぼりを食らって、意味もなく歩き回ってたらいろんな人に声を掛けられるから、とりあえずショップの近くの椅子におとなしく座って待つことにした。


「そーいや、なんか前もこんなことあったな」

「は?」

「みさきと最初にNYで待ち合わせた日、ロスバゲしたから着替えも何もなくてメイシーズ行って買い物したんだよ」

「あー聞いた」

「そん時、下着が欲しいって言いだせなくて、ずっとちらちら見てたからいい感じの店に買いに行かせたら、すんげー勢いで店入ってた。…やべ、思い出したらスゲー笑えてきた」

「なんか想像できるわ。つーかさ、お前、いつからみさきを好きだと思った?」

「よく分かんねぇ。けど目が合った瞬間惚れるって直感した。だから一目惚れみてぇなもんだな」

「ゴシップ王が一目惚れした挙句、そいつにべた惚れだって知れたら格好の餌食だな」

「なりたくてなったわけじゃねぇよ。それに、みさきは撮らせねぇ。みさきの仕事柄、撮られたら不都合だってあんだろ?」

「そりゃそうだろ。アメリカでの仕事は確実にやりにくくなるな。お前の元カノ怖すぎなんだよ。ちゃんと始末付けとけよ。ハッキングされたとかおじさんに知られたらお前が始末されるからな」

「あの女は暴走しててマジで手に負えねぇ。ライアンと話つけさせたけどこのまま引くとはどうしても思えねぇ。ネロもみさきも巻き込みたくねぇからとりあえず引っ越しはする」

「そーいやあの件どうなった?」

「3年契約でまとまりそうだ。お前は?」

「俺も3年契約だな。お前食事管理ちゃんとやれよ」

「今探してんだよ。28.9で引退とか漠然と思ってたけど、まだまだやっていきてぇし」

「33くらいまでは頑張りてぇとこだな」

「そうだな。33まではやりてぇし欲言や35までだな。まぁ30超えたら体のメンテきっちりしてかなきゃ相当厳しいな」

「30までに結婚すりゃ仕事次第でみさきがある程度やってくれそうだけどな」

「みさきには俺のことじゃなくて好きな仕事をやらせてやりてぇ。周りは色々言うかもしんねぇけど、みさきは自分がやりたいことだけをやればいいんだよ」

「お前みさきにはめちゃくちゃ甘いな」

「お前に言われたくねぇな。お前だってみさきに甘いじゃねぇかよ」
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