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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


そっとあたしをベッドに降ろしてくれた青峰君があたしの横に入っていつも一緒に寝るときのように抱きしめてくれた。


「まだ痛むか?」

「少しね。でももう大丈夫。冷えたしジェイクを膝に乗せて跳ねさせたりしたから運動不足が祟ったのかも」

「明日はゆっくりしてろ。ちびは俺と火神で遊ぶ」

「ジェイクは男の子だから結構激しい遊びが好きだしね。助かります」

ジェイクは高い高いとか手を持ってぐるぐる回るとかそういう遊びが好きだからいつも2時間くらいであたしがバテちゃう。


「そーいや、お前の子供の頃の見たぜ」

「え!?いつ!?」

「さっきお前がジェイクと寝てる時」

大我…何勝手にそんなことしてくれてるのよ…

「もー…ちょー恥ずかしい。あのプールのとか見た?」

「見た。髪が金髪で目がデカくてすげー可愛かった。さつきと進藤も可愛いって大騒ぎしてたしな」

「恥ずかしすぎ…」

赤ちゃんだから水着なんて着てなくて、おむつだけで大我とプールで遊んでるのがあって、大我はなぜかそれが好きで実家に置いておかずにシカゴに持って来ていた。

多分大我のママがたくさん映ってるからだと思うけど。

記憶はないけど映像に残ってるから、大我も自分は大事にされてたんだって実感できるのかもしれない。

「大我のママ美人だったでしょ」

「そうだな。整ってたけど火神と結構似てんな」

「そうなの。大我は全然イケメンじゃないのにママは美人でなんか似てるんだよね。不思議」

「またお前は…火神はイケメンだろ」

「えー。大我は優しいけどイケメンじゃないの」

「まぁお前のパパには負けるな」

「パパ見たの?」

「イケメンすぎてビビった」

うちのママはパパ大好きでいつもパパの顔を褒め倒してる。
確かにかっこいいパパだとは思うけどパパはパパ。特別かっこいいなんて思ったこと一度もない。

それに、はっきり言って青峰君の方が100倍かっこいい。

「もうただのおじさんだよ。青峰君はどんな子供だったの?」

「スゲーいたずらで手が付けられなかったっつってた。2歳でボール欲しがってからはそのボールと寝てたらしい」

青峰君らしい。
今だって時間があればずっとボール触ってるもん。




小さい頃の話をしていたら知らないうちに眠っていて、手をマッサージされる感覚で目を覚ますとすでに朝になっていた。
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